Category: CSブログ
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✨2024年のふりかえり✨
こんにちは!connectsistersのYukiです😊 2024年もあと10日となりました🗓️今年、初めての試みとして2月から毎月投稿していた、このブログページ💻 今月(12月)は、10ヶ月(=10テーマ)分のブログ記事を、それぞれのキーメッセージと振り返りたいと思います✨ 日本国内でようやくdiscussされてきたテーマ:「コンセント(性的同意)」と「ボディイメージ(Body Image)」の紹介 2024年2月のブログでは、「コンセント(性的同意)」について考えてみました📝日本では法整備がされたこともあり、文部科学省なども教育への展開が試みられています。「はい」「いいえ」だけの話ではなく、コンセント(性的同意)とはコミュニケーションの延長であることも述べました。 「ボディイメージ」について考えたのは、2024年5月の記事🧐太ってないにも関わらず、「自分は太っている」と思っている日本の若い女性がとても多いことを、実際の研究データを使い、紹介しました。そして、必要以上に痩せたいと思っている女性も多く、事実、日本人女性(20代)のおよそ5人に1人が「低栄養」と、社会問題として考えられます。 ジェンダーの視点からdiscussしたテーマ:「文化」「特権」「LGBTQ+」「Ambition」 「文化」がどのようにジェンダーに影響しているかを紹介したのは、2024年3月。『生活様』」や『価値観』そして『風土(土地・育った場所)』がジェンダーの形成に大きな影響を与えると述べました。そして、「文化」は、言動や振る舞いにおけるジェンダーを最大化することも、最小化することも、さらには取り除くこともできると言われています。 4月に考えたテーマは「Privilege (特権)」📝Intersectionality(交差性)の視点を紹介し、ジェンダーや民族など、社会的なアイデンティティーによって「特権」を持っていたり、持ちにくかったりすることを分析しました。そして、「特権」は地位がある人や財産をたくさん持っている人のみが持つものではなく、気づかないうちに誰しもが持ちうるもの、と述べました。 プライドマンスである6月のテーマは「LGBTQ+ユース」でした🏳️🌈海外の研究ではありますが、レズビアンのアイデンティティーの形成について紹介し、女性は男性よりもセクシャリティーが流動的だということも紹介しました。 2024年9月のテーマは「Ambition」🎯この記事では、子どものころには女子も男子も同じように、はっきりとした[ambition]を持っているが、なぜ女子は成長するにつれて、[ambition]を手放したり、抑えたりするようになるのかを研究した学術論文を紹介しました。 思春期(adolescence)に注目すべきテーマ:「金融リテララシー」「Growth Mindset」「Resilience(レジエンス)」「自己肯定感(self-esteem)」 世界経済フォーラムでも注目されている「金融リテラシー」について考えたのは、7月💰金融リテラシーが高いと、家計管理がしっかりしている、詐欺や多重債務などの金融トラブルに遭いにくい、経済的に自立し、より良い暮らしを送ることができる、などのメリットを紹介しました。 2024年8月に紹介したのは、「Growth Mindset(しなやか思考)」🗣️挑戦や挫折に対する捉え方や他人の成功を見た時の受け止め方が、growth mindset(成長思考)の人とfixed mindset(固定思考)の人とは違うことが明らかになっていることを紹介しました。また、メンタルヘルスへの影響に関する研究も紹介しました。 思春期ウェルビーイング(Adolescent wellbeing)の要素である「レジリエンス」と「自己肯定感」をテーマにしたブログ記事も執筆しました(10月・11月) 「レジリエンス」は、個人的要素と環境的要素の両方が関係することが明らかになっていること、そして、その鍛え方も紹介しました。 「自己肯定感」は、周りの人たちとの良好な関係に影響され、特に、幼少期(小学校低学年くらいまで)の頃の親との良好な関係は、その時期の「自己肯定感」を高め、それが思春期の時期において、より良好な友だちとの関係につながると言われています。 改めて、振り返ってみると、さまざまなテーマを分析しました!読んでいただき、本当にありがとうございました🥰 どのテーマも、ガールズ・リーダーシップ・プログラムで扱うもの📚公開しているビデオもぜひご覧ください↓
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Self-Esteem(自己肯定感)
みなさん、こんにちは! コネクトシスターズのYukiです😊 11月のテーマは「自己肯定感(self-esteem)」 よく聞く用語ですが、このブログ記事で改めて考えていきましょう✍️ 「自己肯定感(self-esteem)」ってなに? この言葉を和訳する時によく使われるのは「自尊心」や「自己肯定感」という言葉。みなさんが聞き慣れているのは「自己肯定感」ではないでしょうか。 実際、インスタグラムで検索してみると、#自己肯定感のポストは120万もあるようです(2024年11月中旬調べ)。心理学の領域では、「セルフ・エスティーム」という言葉を、自身に対する評価(evaluationという単語が使われています)のポジティブさ、という意味で使われています。(1)(2)この「ポジティブさ」や「肯定の度合い」というニュアンスを活かすためにも、このブログ記事では「自己肯定感」という和訳を使っていきます。 私たちの「自己肯定感」には、どのようなものが反映されているのでしょうか。 アメリカ心理学協会(American Psychology Association: APA)によると、以下のものが反映していると説明しています。(3) そして、言うまでもなく、自己肯定感の高さはメンタルヘルスの重要な要素と考えられています。(3) 思春期と自己肯定感 コネクトシスターズのブログで何度も紹介している「思春期層のウェルビーイング(Adolescent Well-Being)」。先月のブログ記事で、その学術的な定義と5つの分野についてお話ししました。実は、今月のテーマである「自己肯定感」も、「主体性とレジリエンス」の分野の中に含まれている要素で、思春期に自己肯定感を育む機会を持っていることが、思春期のウェルビーイングにつながると言われています。(4) 自己肯定感に関する研究は長い期間、様々な分野でされています。(5)(6)その研究の中には、ひとの一生(ライフスパン)における自己肯定感の変化に関するものも多くあります。ある研究では、「自己肯定感」は幼少期から上がり続け、20代ごろピークを迎え、その後は徐々に下がっていく(90代ごろが低くなる)という結果がでています。(5) 一方、思春期〜20代前半の時期の「自己肯定感」のレベルに関しては、異なる結果(思春期の時期に「自己肯定感」が下がる)が報告されている研究もあります。(1)(5) ライフスパンからみた「自己肯定感」に関する研究は日本人を対象としたものもあります。(1) この研究は日本の小学生〜60代を対象に実施され、その結果が以下の通り報告されています。(1) このように、日本人の場合、一般的に、10代の子たちの「自己肯定感」は低いと言えます。この研究によれば、どの年代も男女による差はほぼなく、男女ともに、同じような傾向で「自己肯定感」のレベルが変化するとのことです。(1) 「自己肯定感」と関連する要素として、社会的関係(social relationship)があります。(6) 分かりやすいことですが、周りの人たちの良好な関係が「自己肯定感」に影響していきます。(6)特に、幼少期(小学校低学年くらいまで)の頃の親との良好な関係は、その時期の「自己肯定感」を高め、それが思春期の時期において、より良好な友だちとの関係につながる可能性があると報告されています。(6) 終わりに 今月のブログ記事では、「自己肯定感 (self-esteem)」について、学術的な文献をもとに書いてみました。「self-esteem」という言葉が初めて紹介されたのは1890年。(5) それ以降、たくさんの研究がされていますが、まだまだ分からないことが多いんだな〜という印象を持ちました。また、この記事を書くにあたって読んだ論文には、意外な研究結果を紹介しているものもありました。例えば、ほとんどの10代の子たち(88%)の「自己肯定感」は、あまりSNSに影響を受けていないという報告がされています。(2) ただ、ライフスパンで見た自己肯定感の研究のように、違う結果が報告される可能性もあります。 「自己肯定感(self-esteem)」について考えることができただけでなく、一つの情報源に頼らず、様々な角度から物事を見つめる大切さを再確認しました。 現在、コネクトシスターズでは、12月に実施する無料体験セミナーの参加申し込みを受付中です! ぜひ、インスタグラムをチェックしてみてください✨ Instagramアカウント @connectsisters References
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レジリエンス(Resilience)について
みなさん、こんにちは! コネクトシスターズのYukiです😊 10月のテーマは「レジリエンス (Resilience)」 英和辞典を調べてみると、「はね返り」「弾力」「回復力」「立ち直る力」と訳されています📖 「レジリエンス (Resilience)」とは一体何なのか、どうして子どもや若い世代(ユース)にとって大切なのかをお話ししようと思います✨ レジリエンスってなに? 「レジリエンス」という言葉は、1990年代ごろから、看護学や心理学でよく使われており、すでに多くの研究がされています。(1) なので、「レジリエンス」の定義も、以下のように様々です。 “(…) resilience as the ability to successfully cope with change and misfortune.” (1)p.175 (和訳:レジリエンスとは変化や不幸にうまく対処する能力のこと) “(…) a personal trait that can aid an individual to “bounce back” or heal from stress and disaster, (…)” (1)p.175 (和訳:個人がストレスや災害から「立ち直る」、あるいは回復するのを助ける個人的な特性) 「レジリエンス」の研究が始まった頃は、どちらかと言えば、個人が逆境から立ち直ることを手助けする特性として注目していたましたが、研究が進むにつれて、個人的要素と環境的要素の両方が関係することが明らかになっています。(1) そして、レジリエンスという現象は、個人の特性と環境的要素が反映したものであると言及されています。(1) 思春期とレジリエンス(Adolescence and Resilience)…
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Ambitionについて
みなさん、こんにちは! コネクトシスターズのYukiです😊 9月のテーマは[Ambition]日本語に訳すと、「野心」「熱望」「大志」などの単語が使われます✍️ コネクトシスターズのガールズ・リーダーシップ・プログラムでも、[Ambition]をテーマにしたクラスを実施しています📖 早速、ガールズ・リーダーシップの視点から、今月のテーマを考えてみましょう! [Ambition]ってなに? すでに述べたように、Ambitionという単語を辞書で引くと、「野心」「熱望」「大志」という言葉で訳されています。もちろん、それぞれの日本語の意味を広辞苑などの国語辞書で調べることもできますが、このブログでは学術論文で定義されたものを紹介します。とある学術論文には、以下のように[Ambition]を説明しています。 ambition can be defined as “the persistent and generalized striving for success, attainment, and accomplishment” (1) (2) (和訳:[Ambition]とは、「成功、達成、実績に向けた、持続的かつ一般的な努力」と定義できる。) この定義を読んだ時、私が思っていた[Ambition]よりも柔らかい印象を受けました。これまで、私自身、[Ambition]なんて持っていない、無縁のことだと思っていました。しかし、この定義を見た時、「こういうことなら、私もこれまで[amibitious]だったかも。」と思うようになりました。 この定義を紹介している論文では、[Ambition]はキャリアに関することだけではなく、人生を形作る様々な要素(例えば、キャリア・家庭・趣味など)に対しても表現できると述べています。(1)そして、達成するのが難しく、継続的に努力が必要なものであることも言及しています。(1) [Ambition]とジェンダー このブログ記事を書くにあたり、いつものようにGoogle Scholarでリサーチをしたところ、最初に出てきた記事のタイトルが目に入りました。そのタイトルとは、すばり “Do Women Lack Ambition?”(3) ただ、この記事は2004年、ハーバード・ビジネス・レビューという経営学誌に紹介されたものです。「20年も前ならかなり古いかも」と思いながら、読み始めました。ところが、この記事を読んでいて、ドキッとしたり、ハッと気付かされたりする箇所がありました。今現在の自分自身や日本の社会とリンクすることがあったからです。 精神科医である、この記事の執筆者は、様々な女性たちにインタビューすることで、彼女たちが[Ambition]という言葉を避けたり、嫌ったりすることに気づきます。その理由は何かと考えた時、彼女たちは、[Ambition]という言葉には、自己中心的・自分本位・自己顕示欲・自分の目的のために他人を利用する行為、という意味が含まれていると思っており、誰も自分が[ambitious]と認めないだろう、と述べています。(3) これらの言葉は、世間が思う「女性らしさ」とは真逆のものですし、そういう「女性」に思われたくないと感じているからかもしれません。この記事では、上院議員の女性たちのインタビューを例にあげ、多くのキャリアで成功した女性が自分の成功を「幸運 (luck)」があったから、と言っていたことを紹介しています。(3)謙虚さや周囲との調和を重んじる女性にとって、自分自身にスポットライトが当たることを避けようとすることに言及しています。(3) この箇所を読んで、ドキッとしました。私自身も今まで[ambition]という言葉を聞いた時、似たような意味(例えば、「ガツガツしている」「アグレッシブな態度」など)をイメージしていたからです。そして、私も潜在的に「女性らしく振る舞う」ことをしていたことに気づいた瞬間でした。 この記事では、[Ambition]を成り立たせる、2つの切っても切り離せない要素を考察しています。1つはスキルの熟達(“mastery of skills”)、もう一つは承認・認めらること(“recognition”)、です。(3) 記事の執筆者は、1つ目の要素(スキルの熟達)は[Ambition]の根底と述べていますし、熟達には継続的な学び(learning)が必要です。(3) この学びをずっと続けるためには、少なからず、他者からのrecognitino(承認、認められること)がモチベーションとなるため、この2つを “two faces of ambition”(アンビションの2つの顔)と表現しています。(3) この記事では、子どものころには女子も男子も同じように、はっきりとした[ambition]を持っているが、なぜ女子は成長するにつれて、[ambition]を手放したり、抑えたりするようになるのか、というディスカッションを展開していきます。(3)そして、女子・女性は、男子・男性よりもrecognition(褒めらる・承認・認めらる)が少ない・低いという研究結果が紹介されています。(3) この記述を読んだ時は、さすがに「やっぱり20年前の記事だな〜」と思いつつ、最近はどうなのか調べて見ました。すると、2022年に発表された学術記事を読むことができました。この2022年の学術記事は、72カ国の500,000人の学生を対象に行われた調査です。この調査結果によると、男性の方が女性よりも賢く、才能があるというステレオタイプは存在し、特に、成績優秀な生徒や先進国・ジェンダー平等を推奨している国が、そういうステレオタイプを強く持っている、となっています。(4) 「なぜ女子は成長するにつれて、[ambition]を手放したり、抑えたりするようになるのか」このディスカッションの結論は以下の部分に集約されていると思います。…
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Growth Mindset(グロースマインドセット:成長思考)について
みなさん、こんにちは! コネクトシスターズのYukiです😊 8月のテーマは「Growth Mindset(グロースマインドセット)」⤴️ 日本語では「成長思考」とか「しなやか思考」と訳されています📖 今月のブログでは、 ① Growth Mindset(グロースマインドセット)ってなに? ② Growth Mindset(グロースマインドセット)とメンタルヘルス をお届けします🍀 Growth Mindset(グロースマインドセット)ってなに? まずはじめに、Growth Mindset(グロースマインドセット)という言葉の意味・定義を紹介します📝 この言葉を提唱したのは、アメリカの心理学者・Carol S. Dweck(キャロル・ドゥエック)教授で、日本語翻訳された本もあります。(1) Dweck教授の理論は、教育やビジネスの分野でも応用されていますし、様々な団体がGrowth Mindsetを普及するための、研修・ワークショップや資料を提供しています。Dweck教授は、人間の能力に関するマインドセット(=考え方・心のあり方)に注目し、2つの対極するマインドセットに焦点を当てています。この2つのマインドセットはこちら⬇️ Growth Mindset(グロースマインドセット):成長思考(翻訳本では「しなやかマインドセット」と訳されている) 人の能力が「努力(と戦略、他者の助け)しだいで伸ばすことができる」という信念 (2)(3) 例えば、このような考え方↓ “I believe that my intelligence and most things about me can be grown. My true potential is unknown.”(和訳「私の知能や私に関するほとんどのことは成長できると思っている!私の本当のポテンシャルって、未知数!」) (4) Fixed Mindset:固定思考(翻訳本では「硬直マインドセット」) 人の能力が「石版に刻まれたように固定的で変わらない」という信念 (2)…
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ファイナンシャル(金融)リテラシー
みなさん、こんにちは! コネクトシスターズのYukiです😊 7月のテーマは「お金」💰 インスタの投稿でもお金について学ぶことができる本が紹介されています📕 今月のブログ記事では、 ①ファイナンシャル(金融)リテラシーとは? ②金融リテラシーは大事? ③ジェンダーと金融リテラシー の3つの視点から、金融リテラシーを考えていこうと思います! ファイナンシャル(金融)リテラシーってなに? ここ数年でよく見聞きするようになった「金融リテラシー」という言葉。日本政府は次のように定義しています。 経済的に自立し、より良い生活を送るために必要なお金に関する知識や判断力のこと (1) 上記の定義では、『お金に関する知識や判断力』となっていますが、OECD(経済協力機構)による定義には、これに「行動」「態度」も加わります。(2) お金に関する知識というと、将来に備えた預貯金や投資のことと思われる方も多いかもしれませんが、決してそれだけではなく、毎日の生活の中に関わるお金のことも含まれます。例えば、ものやサービスを買う、給与をもらう、お金を借りるなど、幅広い意味を持ちます。(1) 実際、金融広報中央委員会が実施している「金融リテラシー調査」の項目にも、ローンや資産形成などの金融知識だけでなく、家計管理や生活設計も含まれています。(3) 金融リテラシーって大事? 「金融リテラシー」は、世界経済フォーラムでも議論された『21世紀スキル(21st century skills)』のひとつにあげられています。(4) また、OECD(経済協力機構)も「金融リテラシー」を必要不可欠な教育のひとつだと位置づけています。(5)このような背景があり、先述したように、日本においても、金融広報中央委員会が「金融リテラシー調査」を2016年から3年ごとに実施しており、教育政策の中で重要とされています。(6)(7) 金融リテラシーに関する研究は国内外で行われいます。ある研究では、金融リテラシーが低いと、負債の蓄積、高コストの借入、住宅ローンの滞納、住宅の差し押さえなどを経験しやすいと報告されています。(5) 日本政府もまた、金融リテラシーが高いと、家計管理がしっかりしている、詐欺や多重債務などの金融トラブルに遭いにくい、経済的に自立し、より良い暮らしを送ることができる、などのメリットを紹介しています。(1) このように、「金融リテラシー」をしっかり持つことは、金銭面のトラブルから身を守るためにも、また、経済的な自立を育てていくためにも、とても重要なスキルだと言えます。 ジェンダーと金融リテラシー 先にも述べた通り、金融リテラシーに関する研究は多く、その一つに金融リテラシーのレベルと個人の特性があります。個人の特性とは、客観的に測ることができもの(年齢、性別、学歴など)のことで、多くの研究がなされています。これらの研究で共通して報告されていることとして以下のものがあります。 女性の「金融リテラシー」の低さは若い世代はもちろん、それ以降の年代でも変わらずないものの(10)、その根本的原因は、いまだに究明されていません。(9)(10) これに関する研究として、BottazziとLusardiが、イタリアの15歳を対象とした研究では、「金融リテラシー」のジェンダーギャップには、両親、特に母親の役割が、女子の「金融リテラシー」に影響を与えることが報告されています。(10) このテーマに関しては、まだ分からないことが多いですが、Blaschkeが述べているように、「金融リテラシー」のジェンダーギャップを理解し、埋めていくことは全体的なジェンダー平等にとって重要なことかもしれません。(8) 日本では現在、金融関連の成人年齢は18歳です。18歳になればクレジットカードを作ることができ、様々な契約を自己決定でできるようになりました。自分できちんとお金の管理ができるように、常日頃から慣れていく必要があるのではないでしょうか。 コネクトシスターズのYoutubeチャンネルでは、お金に関することの動画をアップしています!ぜひ、ご覧ください😊 📕参考文献📕
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LGBTQ+ユースについて
みなさん、こんにちは! コネクトシスターズのYukiです😊 今月(6月)は「プライドマンス(Pride Month)🏳️🌈」ということで、コネクトシスターズのインスタでもLGBTQに関する書籍などを紹介しています! こちらのブログでも、LGBTQ+に関する研究を紹介しながら、若い世代のLGBTQ+(LGBTQ+ youth)の現状を考えていきましょう↓ LGBTQ+のひとはどれくらいいる? 最近、よく耳にするようになったLBGTQという言葉。 「レズビアン (Lesbian)」「バイセクシャル (Bi-sexual)」「ゲイ (Gay)」「トランスジェンダー (Trans-Gender)」「クィア (Queer)」または「クェッショニング (Questioning)」の頭文字をとった用語であることはご存知の方も多いと思います。これに、「LGBTQ+」とプラスマーク(+)をつけた用語を目にすることもあるでしょう。この「+(プラスマーク)」が意味することは、LGBTQにカテゴライズされない人たちが含まれており、例えば、アセクシャル(他者に対して、恋愛感情や性的感情を持たない人)やパンセクシャル(あらゆる性別の人に対して恋愛感情や性的感情を持つ人)など、多様な性を表しています。(1) 電通グループが昨年発表した調査結果によれば、日本のLGBTQ+の当事者は人口のおよそ9.7%とのこと。(2) 内訳では、バイセクシャル/パンセクシャルの割合が高く(3.20%)、続いてゲイ(1.59%)となっています。(2) LGBTQ+ youthの健康について ここからはLGBTQ+の中でも、若い世代(ユース)にフォーカスしていきます。彼らが直面している健康やウェルビーイングに関連する課題を、主に、学術論文をもとに紹介していきます。 メンタルヘルス LGBTQ+ユースのメンタルヘルスに関する研究は、これまでに様々な国において、シスジェンダー(身体の性と性認識が一致している人)やへトロセクシャル(異性に対して、恋愛感情や性的な感情を持つ人)のユースと比較する形で実施されています。これらの研究結果のほとんどで、LGBTQ+ユースの方が、うつ病傾向、自傷行為、自殺行為の割合が、シスジェンダーやへトロセクシャルのユースよりも高いと報告されています。(3)(4)自殺を考える理由としては、社会全体(家族や学校、友人なども含めた)からの偏見や差別があります。(4) 日本では、NPOが実施した、10代も対象とした調査でも、10代のLGBTQ+当事者で自殺を考えた人の割合は、同年代の3.8倍だったと報告があるため、他の国と同じ傾向があるようです。(5) リプロダクティブ・ヘルス(性と生殖に関する健康) LGBTQ+とシスジェンダーやへトロセクシャルの格差は、リプロダクティブ・ヘルスの分野にもあると報告されています。(6)特に、レズビアンやバイセクシャルの女性はこの分野の格差を経験しているとされています。海外の調査結果(USA、カナダ、ニュージーランド)では、妊娠を経験したことがあるレズビアンまたはバイセクシャルの女子・女性の割合は、シスジェンダー・へトロセクシャルの女子・女性と比較すると高くなっています。(6)なぜこのような現象が起こるのかはまだまだ分かっていないことが多いですが、性に関する健康リスク(初体験の年齢が早い、性暴力など)を経験していることが一因ではないかと言われています。(6)例えば、レズビアンやバイセクシャルの女性の方が、男性パートナーから性行為を強制されやすいという報告もあります。(6)ここで、この記事を読んでいて、次の疑問に思った人も多いと思います。 「レズビアンなのに、男性パートナーがいる?男性と性行為をする?」 この疑問の答えになるか分かりませんが、レズビアンのアイデンティティーについて少しだけ触れたいと思います。 レズビアンのアイデンティティー Ben Hagaiという研究者によるレビュー(7)では、USAの調査が紹介されています。これによると、レズビアンの若者は、13歳くらいの時に、まず異性(男性)に惹かれ、その数年後(15歳ごろ)に同性(女性)に惹かれ始めるとのことです。(7)そして、およそ18歳くらいで自分がレズビアンであると自己開示すると述べています。(7) また、興味深いことに、女性は男性よりもセクシャリティーが流動的ということも分かっているようです。(7)実際、レズビアンの中でも自分のセクシャリティーが変わらないものだと思っている人もいれば、変わりやすい(流動的)と思っている人もいると報告されています。(7) 上記のような研究結果を見てみると、レズビアンであっても異性に惹かれて、異性のパートナーがいる時期がある人も少なくなく、予期せぬ妊娠や性暴力というリプロダクティブ・ヘルスの課題に直面するのも理解できるのではないでしょうか。 今月は、「プライド月間🏳️🌈」ということで、LGBTQ+ユースの現状について紹介しました。 思春期の時期は、様々な分野の発達段階(脳や認知はもちろん、アイデンティティーやセクシャリティーも)であること、女性はセクシャリティーが流動的ということを考えると、当事者の女の子はとても悩み、考え、葛藤するのではないかと想像します。 もしそのことを打ち明けてきたら、「personalでimportantなこと」として、きちんと向き合うことができたらと思います。 コネクトシスターズのインスタのフォローもお願いします→ @connectsisters 【参考文献】 (1) 日本公共放送(NHK). NHKハートネット「LGBTQ+とは」.Available from: https://heart-net.nhk.or.jp/heart/theme/10/index.html#anchor_1 (2) 電通グループ. LGBTQ+調査2023. 2023. Available from: https://www.group.dentsu.com/jp/news/release/001046.html …
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Body Image:ボディイメージについて
みなさん、こんにちは!コネクトシスターズのYukiです✨ 5月のテーマは「Body image(ボディイメージ)」 今回のブログでは、日本の若い女性の「Body image(ボディイメージ)」とそれに関わる社会課題にフォーカスしていきます🧐 「Body image(ボディイメージ)」って、なに? 最近、よく耳にするこの言葉。学術論文サイトには以下の定義が紹介されています。 “Body image is a construct that combines estimation of body size with subjective evaluation of the mental image.” (1) これを和訳すると 「ボディイメージとは、身体サイズの推定と心のイメージの主観的評価を組み合わせた構造のことである。」(Google翻訳) この翻訳だと分かりにくいのですが、constructは”psychological construct”(心理的構成概念)と定義している論文もあります。(1) 分かりやすい日本語での説明は、女子栄養大学のホームページに説明があります。 ボディ・イメージは、ヒトが自分自身に対して抱くあらゆる価値観です。 ボディ・イメージは個人の行動変容の基盤となる価値観ですが、身体的・精神的・社会的要因などによって変動し、影響を受けることが知られています。(2) 上記にある3つの要因(身体的・精神的・社会的)のうち、「社会的要因」がどのように日本の若い女性のボディイメージについて考えていきましょう↓ 日本の若い女性のボディイメージ これからは、私自身がメルボルン大学大学院在学中に書いたレポート課題の一部を紹介しながら、日本の女性(特に若い女性)のボディイメージについて考えてみましょう。 日本の若い女性は、どのようなボディイメージを持っていると思いますか?ポジティブなイメージでしょうか?それとも、ネガティブなものでしょうか?私が調べた限り、日本の若い女性はネガティブなボディイメージを持っている人が多いようです。 ある研究結果によると、日本の若い女性は、太ってないにも関わらず、「自分は太っている」と過大評価(overestimate)していると報告されています。(3)(4) これは以下のデータを見ると一目瞭然です。 ネガティブなボディイメージを作り出す要素として、総合的な不満(overall dissatisfaction)と低い自己肯定感にあると言われています。(5) これに関しても、国際比較をされたデータを見ると、日本の若い女性は、他の国(例えば、オーストラリアや中国)の女性よりも、身体への不満が一般的であるし (6)、日本のユース(若者)の自己肯定感も、他国(アメリカや韓国など)に比べると低いです。(7) ネガティブなボディイメージが作られる要因は様々だと思いますが、特にこの2つに注目してみます↓ 思春期は「ルックス(見かけ)文化」(appearance culture)の時期とも言われています。(8) ある日本の研究によれば、10代の女子の32.5%が、友人から身体のことをからかわれた経験(body-related teasing)があるそうです。(9) そして、このような経験をした女子の46.3%が、必要がないにも関わらず、ダイエットをしたという報告もあります。(9)…
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『特権 (privilege)』ってなに?
Hello! コネクトシスターズのYukiです。 4月のテーマは、「特権(Privelege)」 社会的地位がある人や財産や資源をたくさん持っている人だけが持っていると思っていませんか? 実は気づいていないだけで、それぞれ何かしらの「特権」を持っているかもしれません。もしかしたら持っているかもしれない「特権」について考えていきましょう! 「特権(privilege)」とは? まずは、いつものように改めて「特権(privilege)」という言葉の意味を振り替えてみましょう。 デジタル大辞泉によると (1) 特定の身分や地位の人がもつ、他に優越した権利 デジタル大辞泉:特権(とっけん) これに当てはめると、明確な身分制度がない現代の日本においては、身分に基づく「特権」は想像しにくいです(一方、地位による「特権」は心当たりがあるでしょう)。 別の定義もご紹介します。 アメリカにあるライダー大学(Rider University)の教授によって運営されている研究ガイドのWebサイトにおける、「特権」の定義は次のようになります。(2) “(“Privilege” refers to) certain social advantages, benefits, or degrees of prestige and respect that an individual has by virtue of belonging to certain social identity groups.” 和訳してみると 「特定の社会的アイデンティティグループに属していることによって個人が持つ、特定の社会的利点、便益、または名声と尊敬の程度。」(Google翻訳使用) この定義では、「社会的アイデンティティーグループ」という表現を使って、かなり広範囲の人が「特権」を持つ対象としています。 「社会的アイデンティティーグループ」は、民族、人種、ジェンダー、年齢など私たち一人一人が必ず持ち合わせています。例えば、国籍もその一つ。日本に住んでいる多くの人が日本国籍を持っています。そして、みなさんの中には、日本国パスポートを持っている方もいるでしょう。 ご存知の方もいらっしゃると思いますが、この日本国パスポートは、2018年以降、グローバルパスポートランキングで第1位です。(3) たくさんの国にビザなしで入国できる(観光やトランジットの場合)ことは当たり前ではありません。ビザ取得の流れは、時間も費用もかかることが多く(ビザ代を支払い、様々な書類を提出し、大使館での面接など審査を受けるる等)、観光ビザを取得するのにも、このような長い時間を必要とする国々もあります。日本国パスポートを持つということは、世界的な観点から見ると、「特権」と言えるでしょう。 Intersectionality(交差性)と「特権」 ここで、学問の分野(特に、社会科学系)でよく使われる概念、intersectionality(交差性)を紹介します。 Intersectionality(交差性)という概念は、1989年にKimberle…
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『文化』について
みなさん、こんにちは! コネクトシスターズのYukiです。 2024年3月のテーマは『文化(culture)』 私たちの生活や人生と密接に関わってくるものを改めて考えてみましょう! このブログでは以下の2点に注目しながら、『文化』を考えていきたいと思います↓ ①ジェンダー ②思春期・ユース世代 それでは、まず、一般的に『文化』とは何か?からお話しましょう! 『文化』って何? 当たり前に使いすぎている言葉なのですが、改めてどのように定義されているのか見ていきましょう。 文科庁が策定した「文化芸術の進行に関する基本的な指針」では、『文化』という言葉を、次のように説明しています。 文化は,最も広くとらえると,人間が自然とのかかわりや風土の中で生まれ,育ち,身に付けていく立ち居振る舞いや,衣食住をはじめとする暮らし,生活様式,価値観など,およそ人間と人間の生活にかかわることのすべてのことを意味する。 「文化芸術の進行に関する基本的な指針」文科庁 日本国内だけでなく、国際社会における『文化』の定義ももちろんあります。国連教育化学文化機関(ユネスコ)は、次のように定義しています。 文化とは、特定の社会または社会集団に特有の、精神的、物質的、知的、感情的特徴をあわせたものであり、また、文化とは、芸術・文学だけではなく、生活様式、共生の方法、価値観、伝統及び信仰も含むものであること。 「文化多様性に関する世界宣言(仮訳)」文部科学省 このように比べてみると、使用してる単語や表現方法は違うものの、『文化』は私たちの生活に関わる全てのことだと気づくことができます。 『文化』とジェンダー それでは、ここからは『文化』とジェンダーについて考えていきましょう。 最近では当たり前のように見聞きするようになった言葉「ジェンダー」 多くの皆さんがご存知だとは思いますが、ここでもう一度確認しましょう。 「社会的・文化的に形成された性別」のこと。(略)社会通念や慣習の中には、社会によって作り上げられた「男性像」、「女性像」があり、このような男性、女性の別を「社会的・文化的に形成された性別」(ジェンダー/gender)という。「社会的・文化的に形成された性別」は、それ自体に良い、悪いの価値を含むものではなく、国際的にも使われている。 「第5次男女共同参画基本計画」男女共同参画局 この定義の中に、はっきりと「文化的に形成された」と表現されています。そして、『文化』は、ジェンダーに基づく振る舞い、アイデンティティー、役割などに、深く影響を与えます。(1) さて、先ほど述べた『文化』の定義を振り返ってみます。この中で、「生活様式」や「価値観」も『文化』に含まれるとありました。つまり、「生活様式」や「価値観」は、ジェンダーの形成に大きな影響を与えると考えられます。そして、この「生活様式」や「価値観」は、時代と共に変化していることを考えると、世代によってジェンダーが異なることは自然なことと思えるでしょう。 また、『文化』は「風土のなかで」生まれ、育ち、暮らしていくことや「特定の社会または社会集団」という枠組みがあるように、生まれ育った場所もジェンダーに大きな影響を与えます。これは、国レベルだけの話でなく、日本国内の地域性にも当てはまります。日本の中でも、様々な方言や食文化、生活様式があるように、ジェンダーの違いもあると考える方が自然です。 10年ほど前(2015年)の調査で古いデータになってしまいますが、男女共同参画局が実施した調査の中で、「自分の家庭の理想は、『夫が外で働き、妻が家を守る』ことだ。」という質問がありました。(2) 日本全国の結果は、11%の人が「そう思う」と回答しています(男女の回答に大きな差はなく、11.1%の男性、10.8%の女性が「そう思う」と回答)。(2) このデータを都道府県別にみてみると、「そう思う」と回答した人が少なかった県(6.6%)と一番多かった県(14.4%)と違いが明確にあります。(2) もちろん、『文化』だけが、ジェンダーに影響を与えているわけではありません。しかし、『文化』は、言動や振る舞いにおけるジェンダーを最大化することも、最小化することも、さらには取り除くこともできると言われています。(1) 思春期・ユースと文化 「特定の社会または社会集団」という観点から『文化』を分析するとき、「世代」という集団にもフォーカスできると思います。このブログでは、「世代」の中でも、思春期(adolescence)や青年期(youth)と『文化』との関係について、少し考えていきましょう。 まず、どの年齢が思春期や若者に当てはまるかを確認していきましょう。世界保健機関(WHO)の定義によると、次のようになります。 『文化』とのつながりが分かる例が、「社会的世代(social generation)」と呼ばれる枠組みだと思います。これは、Z世代、ミレニアム世代、ベビーブーム世代など、よく耳にする世代別の特徴を表しています。このような用語を使うことで、生まれた年代によって異なる経験をしていることを説明しやすくなります(一方で、ステレオタイプ化されてしまいます)。(4) この「社会的世代(social generation)」は、各世代の社会や文化の発展の中で形成された、文化的アイデンティティーを育むとも考えられています。(4) 今月(2024年3月)、私たちが紹介する『文化』をテーマにしたクラスでは、critical thinkingを使いながら、自分で受け入れる『文化』を決めていこう!と伝えています。 ただ、10代の全般は、ご存じのとおり、第二次性徴期と言われ、身体的・心理的・精神的発達が始まります。社会面の発達も始まり、この頃から、仲間(英語で言う、peer:ピア)の存在が大きくなります。10代前半からすでに、同性の仲間との関係が重要になり(5)、また、仲間からのフィードバックや反応も大事になってきます。(6) このことを考えると、皆さんのお子さんや生徒さんの中には、「周りで流行っているから。」「仲間はずれになりたくないから」という理由で、『文化』を受け入れている可能性もあるでしょう。自分自身が持っている考えと周り(仲間内)で起きていることに葛藤しながら、バランスをとりながら、成長している時期であることも理解し、寄り添っていくことが大切だと思います。 参考文献 (1) Best DL, Williams JE. Gender and culture.…