ガールズリーダーシッププログラムを実施されたい教育者の方、女の子がいる教育現場で働かれている方、または娘様を持つ親御様がご自宅や教育現場でガールズリーダーシッププログラムを実施されてみたいと思われた際の準備に役立つ情報をブログにしています。

  • ✨2024年のふりかえり✨

    こんにちは!connectsistersのYukiです😊 2024年もあと10日となりました🗓️今年、初めての試みとして2月から毎月投稿していた、このブログページ💻 今月(12月)は、10ヶ月(=10テーマ)分のブログ記事を、それぞれのキーメッセージと振り返りたいと思います✨ 日本国内でようやくdiscussされてきたテーマ:「コンセント(性的同意)」と「ボディイメージ(Body Image)」の紹介 2024年2月のブログでは、「コンセント(性的同意)」について考えてみました📝日本では法整備がされたこともあり、文部科学省なども教育への展開が試みられています。「はい」「いいえ」だけの話ではなく、コンセント(性的同意)とはコミュニケーションの延長であることも述べました。 「ボディイメージ」について考えたのは、2024年5月の記事🧐太ってないにも関わらず、「自分は太っている」と思っている日本の若い女性がとても多いことを、実際の研究データを使い、紹介しました。そして、必要以上に痩せたいと思っている女性も多く、事実、日本人女性(20代)のおよそ5人に1人が「低栄養」と、社会問題として考えられます。 ジェンダーの視点からdiscussしたテーマ:「文化」「特権」「LGBTQ+」「Ambition」 「文化」がどのようにジェンダーに影響しているかを紹介したのは、2024年3月。『生活様』」や『価値観』そして『風土(土地・育った場所)』がジェンダーの形成に大きな影響を与えると述べました。そして、「文化」は、言動や振る舞いにおけるジェンダーを最大化することも、最小化することも、さらには取り除くこともできると言われています。 4月に考えたテーマは「Privilege (特権)」📝Intersectionality(交差性)の視点を紹介し、ジェンダーや民族など、社会的なアイデンティティーによって「特権」を持っていたり、持ちにくかったりすることを分析しました。そして、「特権」は地位がある人や財産をたくさん持っている人のみが持つものではなく、気づかないうちに誰しもが持ちうるもの、と述べました。 プライドマンスである6月のテーマは「LGBTQ+ユース」でした🏳️‍🌈海外の研究ではありますが、レズビアンのアイデンティティーの形成について紹介し、女性は男性よりもセクシャリティーが流動的だということも紹介しました。 2024年9月のテーマは「Ambition」🎯この記事では、子どものころには女子も男子も同じように、はっきりとした[ambition]を持っているが、なぜ女子は成長するにつれて、[ambition]を手放したり、抑えたりするようになるのかを研究した学術論文を紹介しました。 思春期(adolescence)に注目すべきテーマ:「金融リテララシー」「Growth Mindset」「Resilience(レジエンス)」「自己肯定感(self-esteem)」 世界経済フォーラムでも注目されている「金融リテラシー」について考えたのは、7月💰金融リテラシーが高いと、家計管理がしっかりしている、詐欺や多重債務などの金融トラブルに遭いにくい、経済的に自立し、より良い暮らしを送ることができる、などのメリットを紹介しました。 2024年8月に紹介したのは、「Growth Mindset(しなやか思考)」🗣️挑戦や挫折に対する捉え方や他人の成功を見た時の受け止め方が、growth mindset(成長思考)の人とfixed mindset(固定思考)の人とは違うことが明らかになっていることを紹介しました。また、メンタルヘルスへの影響に関する研究も紹介しました。 思春期ウェルビーイング(Adolescent wellbeing)の要素である「レジリエンス」と「自己肯定感」をテーマにしたブログ記事も執筆しました(10月・11月) 「レジリエンス」は、個人的要素と環境的要素の両方が関係することが明らかになっていること、そして、その鍛え方も紹介しました。 「自己肯定感」は、周りの人たちとの良好な関係に影響され、特に、幼少期(小学校低学年くらいまで)の頃の親との良好な関係は、その時期の「自己肯定感」を高め、それが思春期の時期において、より良好な友だちとの関係につながると言われています。 改めて、振り返ってみると、さまざまなテーマを分析しました!読んでいただき、本当にありがとうございました🥰 どのテーマも、ガールズ・リーダーシップ・プログラムで扱うもの📚公開しているビデオもぜひご覧ください↓

  • Self-Esteem(自己肯定感)

    みなさん、こんにちは! コネクトシスターズのYukiです😊 11月のテーマは「自己肯定感(self-esteem)」 よく聞く用語ですが、このブログ記事で改めて考えていきましょう✍️ 「自己肯定感(self-esteem)」ってなに? この言葉を和訳する時によく使われるのは「自尊心」や「自己肯定感」という言葉。みなさんが聞き慣れているのは「自己肯定感」ではないでしょうか。 実際、インスタグラムで検索してみると、#自己肯定感のポストは120万もあるようです(2024年11月中旬調べ)。心理学の領域では、「セルフ・エスティーム」という言葉を、自身に対する評価(evaluationという単語が使われています)のポジティブさ、という意味で使われています。(1)(2)この「ポジティブさ」や「肯定の度合い」というニュアンスを活かすためにも、このブログ記事では「自己肯定感」という和訳を使っていきます。 私たちの「自己肯定感」には、どのようなものが反映されているのでしょうか。 アメリカ心理学協会(American Psychology Association: APA)によると、以下のものが反映していると説明しています。(3) そして、言うまでもなく、自己肯定感の高さはメンタルヘルスの重要な要素と考えられています。(3) 思春期と自己肯定感 コネクトシスターズのブログで何度も紹介している「思春期層のウェルビーイング(Adolescent Well-Being)」。先月のブログ記事で、その学術的な定義と5つの分野についてお話ししました。実は、今月のテーマである「自己肯定感」も、「主体性とレジリエンス」の分野の中に含まれている要素で、思春期に自己肯定感を育む機会を持っていることが、思春期のウェルビーイングにつながると言われています。(4) 自己肯定感に関する研究は長い期間、様々な分野でされています。(5)(6)その研究の中には、ひとの一生(ライフスパン)における自己肯定感の変化に関するものも多くあります。ある研究では、「自己肯定感」は幼少期から上がり続け、20代ごろピークを迎え、その後は徐々に下がっていく(90代ごろが低くなる)という結果がでています。(5) 一方、思春期〜20代前半の時期の「自己肯定感」のレベルに関しては、異なる結果(思春期の時期に「自己肯定感」が下がる)が報告されている研究もあります。(1)(5) ライフスパンからみた「自己肯定感」に関する研究は日本人を対象としたものもあります。(1) この研究は日本の小学生〜60代を対象に実施され、その結果が以下の通り報告されています。(1) このように、日本人の場合、一般的に、10代の子たちの「自己肯定感」は低いと言えます。この研究によれば、どの年代も男女による差はほぼなく、男女ともに、同じような傾向で「自己肯定感」のレベルが変化するとのことです。(1) 「自己肯定感」と関連する要素として、社会的関係(social relationship)があります。(6) 分かりやすいことですが、周りの人たちの良好な関係が「自己肯定感」に影響していきます。(6)特に、幼少期(小学校低学年くらいまで)の頃の親との良好な関係は、その時期の「自己肯定感」を高め、それが思春期の時期において、より良好な友だちとの関係につながる可能性があると報告されています。(6) 終わりに 今月のブログ記事では、「自己肯定感 (self-esteem)」について、学術的な文献をもとに書いてみました。「self-esteem」という言葉が初めて紹介されたのは1890年。(5) それ以降、たくさんの研究がされていますが、まだまだ分からないことが多いんだな〜という印象を持ちました。また、この記事を書くにあたって読んだ論文には、意外な研究結果を紹介しているものもありました。例えば、ほとんどの10代の子たち(88%)の「自己肯定感」は、あまりSNSに影響を受けていないという報告がされています。(2) ただ、ライフスパンで見た自己肯定感の研究のように、違う結果が報告される可能性もあります。 「自己肯定感(self-esteem)」について考えることができただけでなく、一つの情報源に頼らず、様々な角度から物事を見つめる大切さを再確認しました。 現在、コネクトシスターズでは、12月に実施する無料体験セミナーの参加申し込みを受付中です! ぜひ、インスタグラムをチェックしてみてください✨ Instagramアカウント  @connectsisters References

  • レジリエンス(Resilience)について

    みなさん、こんにちは! コネクトシスターズのYukiです😊 10月のテーマは「レジリエンス (Resilience)」 英和辞典を調べてみると、「はね返り」「弾力」「回復力」「立ち直る力」と訳されています📖 「レジリエンス (Resilience)」とは一体何なのか、どうして子どもや若い世代(ユース)にとって大切なのかをお話ししようと思います✨ レジリエンスってなに? 「レジリエンス」という言葉は、1990年代ごろから、看護学や心理学でよく使われており、すでに多くの研究がされています。(1) なので、「レジリエンス」の定義も、以下のように様々です。 “(…) resilience as the ability to successfully cope with change and misfortune.” (1)p.175 (和訳:レジリエンスとは変化や不幸にうまく対処する能力のこと) “(…) a personal trait that can aid an individual to “bounce back” or heal from stress and disaster, (…)” (1)p.175 (和訳:個人がストレスや災害から「立ち直る」、あるいは回復するのを助ける個人的な特性) 「レジリエンス」の研究が始まった頃は、どちらかと言えば、個人が逆境から立ち直ることを手助けする特性として注目していたましたが、研究が進むにつれて、個人的要素と環境的要素の両方が関係することが明らかになっています。(1) そして、レジリエンスという現象は、個人の特性と環境的要素が反映したものであると言及されています。(1) 思春期とレジリエンス(Adolescence and Resilience) これまでのブログでも何度か触れてきた「思春期層の健康とウェルビーイング(Adolescent Health and Well-Being)」。最近、よく目にする「ウェルビーイング(well-being)」という言葉ですが、「思春期ウェルビーイング(adolescent well-being)…

  • Ambitionについて

    みなさん、こんにちは! コネクトシスターズのYukiです😊 9月のテーマは[Ambition]日本語に訳すと、「野心」「熱望」「大志」などの単語が使われます✍️ コネクトシスターズのガールズ・リーダーシップ・プログラムでも、[Ambition]をテーマにしたクラスを実施しています📖 早速、ガールズ・リーダーシップの視点から、今月のテーマを考えてみましょう! [Ambition]ってなに? すでに述べたように、Ambitionという単語を辞書で引くと、「野心」「熱望」「大志」という言葉で訳されています。もちろん、それぞれの日本語の意味を広辞苑などの国語辞書で調べることもできますが、このブログでは学術論文で定義されたものを紹介します。とある学術論文には、以下のように[Ambition]を説明しています。 ambition can be defined as “the persistent and generalized striving for success, attainment, and accomplishment” (1) (2) (和訳:[Ambition]とは、「成功、達成、実績に向けた、持続的かつ一般的な努力」と定義できる。) この定義を読んだ時、私が思っていた[Ambition]よりも柔らかい印象を受けました。これまで、私自身、[Ambition]なんて持っていない、無縁のことだと思っていました。しかし、この定義を見た時、「こういうことなら、私もこれまで[amibitious]だったかも。」と思うようになりました。 この定義を紹介している論文では、[Ambition]はキャリアに関することだけではなく、人生を形作る様々な要素(例えば、キャリア・家庭・趣味など)に対しても表現できると述べています。(1)そして、達成するのが難しく、継続的に努力が必要なものであることも言及しています。(1) [Ambition]とジェンダー このブログ記事を書くにあたり、いつものようにGoogle Scholarでリサーチをしたところ、最初に出てきた記事のタイトルが目に入りました。そのタイトルとは、すばり “Do Women Lack Ambition?”(3) ただ、この記事は2004年、ハーバード・ビジネス・レビューという経営学誌に紹介されたものです。「20年も前ならかなり古いかも」と思いながら、読み始めました。ところが、この記事を読んでいて、ドキッとしたり、ハッと気付かされたりする箇所がありました。今現在の自分自身や日本の社会とリンクすることがあったからです。 精神科医である、この記事の執筆者は、様々な女性たちにインタビューすることで、彼女たちが[Ambition]という言葉を避けたり、嫌ったりすることに気づきます。その理由は何かと考えた時、彼女たちは、[Ambition]という言葉には、自己中心的・自分本位・自己顕示欲・自分の目的のために他人を利用する行為、という意味が含まれていると思っており、誰も自分が[ambitious]と認めないだろう、と述べています。(3) これらの言葉は、世間が思う「女性らしさ」とは真逆のものですし、そういう「女性」に思われたくないと感じているからかもしれません。この記事では、上院議員の女性たちのインタビューを例にあげ、多くのキャリアで成功した女性が自分の成功を「幸運 (luck)」があったから、と言っていたことを紹介しています。(3)謙虚さや周囲との調和を重んじる女性にとって、自分自身にスポットライトが当たることを避けようとすることに言及しています。(3) この箇所を読んで、ドキッとしました。私自身も今まで[ambition]という言葉を聞いた時、似たような意味(例えば、「ガツガツしている」「アグレッシブな態度」など)をイメージしていたからです。そして、私も潜在的に「女性らしく振る舞う」ことをしていたことに気づいた瞬間でした。 この記事では、[Ambition]を成り立たせる、2つの切っても切り離せない要素を考察しています。1つはスキルの熟達(“mastery of skills”)、もう一つは承認・認めらること(“recognition”)、です。(3) 記事の執筆者は、1つ目の要素(スキルの熟達)は[Ambition]の根底と述べていますし、熟達には継続的な学び(learning)が必要です。(3) この学びをずっと続けるためには、少なからず、他者からのrecognitino(承認、認められること)がモチベーションとなるため、この2つを “two faces of ambition”(アンビションの2つの顔)と表現しています。(3) この記事では、子どものころには女子も男子も同じように、はっきりとした[ambition]を持っているが、なぜ女子は成長するにつれて、[ambition]を手放したり、抑えたりするようになるのか、というディスカッションを展開していきます。(3)そして、女子・女性は、男子・男性よりもrecognition(褒めらる・承認・認めらる)が少ない・低いという研究結果が紹介されています。(3) この記述を読んだ時は、さすがに「やっぱり20年前の記事だな〜」と思いつつ、最近はどうなのか調べて見ました。すると、2022年に発表された学術記事を読むことができました。この2022年の学術記事は、72カ国の500,000人の学生を対象に行われた調査です。この調査結果によると、男性の方が女性よりも賢く、才能があるというステレオタイプは存在し、特に、成績優秀な生徒や先進国・ジェンダー平等を推奨している国が、そういうステレオタイプを強く持っている、となっています。(4) 「なぜ女子は成長するにつれて、[ambition]を手放したり、抑えたりするようになるのか」このディスカッションの結論は以下の部分に集約されていると思います。 A lack of appropriate affirmation…

  • Growth Mindset(グロースマインドセット:成長思考)について

    みなさん、こんにちは! コネクトシスターズのYukiです😊 8月のテーマは「Growth Mindset(グロースマインドセット)」⤴️ 日本語では「成長思考」とか「しなやか思考」と訳されています📖 今月のブログでは、 ① Growth Mindset(グロースマインドセット)ってなに? ② Growth Mindset(グロースマインドセット)とメンタルヘルス をお届けします🍀 Growth Mindset(グロースマインドセット)ってなに? まずはじめに、Growth Mindset(グロースマインドセット)という言葉の意味・定義を紹介します📝 この言葉を提唱したのは、アメリカの心理学者・Carol S. Dweck(キャロル・ドゥエック)教授で、日本語翻訳された本もあります。(1) Dweck教授の理論は、教育やビジネスの分野でも応用されていますし、様々な団体がGrowth Mindsetを普及するための、研修・ワークショップや資料を提供しています。Dweck教授は、人間の能力に関するマインドセット(=考え方・心のあり方)に注目し、2つの対極するマインドセットに焦点を当てています。この2つのマインドセットはこちら⬇️ Growth Mindset(グロースマインドセット):成長思考(翻訳本では「しなやかマインドセット」と訳されている) 人の能力が「努力(と戦略、他者の助け)しだいで伸ばすことができる」という信念 (2)(3) 例えば、このような考え方↓ “I believe that my intelligence and most things about me can be grown. My true potential is unknown.”(和訳「私の知能や私に関するほとんどのことは成長できると思っている!私の本当のポテンシャルって、未知数!」) (4)  Fixed Mindset:固定思考(翻訳本では「硬直マインドセット」) 人の能力が「石版に刻まれたように固定的で変わらない」という信念 (2) これを表す考え方がこちら↓ “I believe that my…