みなさん、こんにちは!
コネクトシスターズのYukiです😊
10月のテーマは「レジリエンス (Resilience)」
英和辞典を調べてみると、「はね返り」「弾力」「回復力」「立ち直る力」と訳されています📖
「レジリエンス (Resilience)」とは一体何なのか、どうして子どもや若い世代(ユース)にとって大切なのかをお話ししようと思います✨

レジリエンスってなに?
「レジリエンス」という言葉は、1990年代ごろから、看護学や心理学でよく使われており、すでに多くの研究がされています。(1) なので、「レジリエンス」の定義も、以下のように様々です。
“(…) resilience as the ability to successfully cope with change and misfortune.” (1)p.175
(和訳:レジリエンスとは変化や不幸にうまく対処する能力のこと)
“(…) a personal trait that can aid an individual to “bounce back” or heal from stress and disaster, (…)” (1)p.175
(和訳:個人がストレスや災害から「立ち直る」、あるいは回復するのを助ける個人的な特性)
「レジリエンス」の研究が始まった頃は、どちらかと言えば、個人が逆境から立ち直ることを手助けする特性として注目していたましたが、研究が進むにつれて、個人的要素と環境的要素の両方が関係することが明らかになっています。(1) そして、レジリエンスという現象は、個人の特性と環境的要素が反映したものであると言及されています。(1)

思春期とレジリエンス(Adolescence and Resilience)
これまでのブログでも何度か触れてきた「思春期層の健康とウェルビーイング(Adolescent Health and Well-Being)」。最近、よく目にする「ウェルビーイング(well-being)」という言葉ですが、「思春期ウェルビーイング(adolescent well-being) 」は学術的に、以下のような定義が提案されています。
“Adolescents have the support, confidence, and resources to thrive in contexts of secure and healthy relationships, realizing their full potential and rights.”(2)p.473
(和訳:青少年が、安全で健全な関係の中で成長し、自分たちの可能性と権利を最大限に発揮するためのサポート、自信、リソースを持っていること。)
「レジリエンス」と「思春期ウェルビーイング」はどう関係してくるのでしょうか?上記で紹介した定義をより分かりやすく、以下の5つの分野に細分化し、「思春期ウェルビーイング」とは何かを説明しています。(2)
① Good health and optimum nutrition (健康・栄養)
② Connectedness, positive values and contribution to society. (繋がり・社会への貢献)
③ Safety and a supportive environment (安全で、協力的な環境)
④ Learning, competence, education, skills, and employability (教育・スキル)
⑤ Agency and Resilience(主体性とレジリエンス)
ご覧の通り、「レジリエンス」は「思春期ウェルビーイング」に必要な要素で、ここでは、「発達段階や能力に応じて、現在および将来の逆境に対処する能力」と紹介されています。(2)
「思春期層の健康とウェルビーイング(Adolescent Health and Well-Being)」の研究は、2010年ごろから活発に行われています。第二次性徴を迎え、心身ともに大きく成長するこの時期は、人生サイクルの中でも重要です。(3)その一方、様々な経験を求めるため、危険(risk)に晒されることも少なくありません。(3) また、近年の研究から精神障害(mental disorder)の兆候が見られるのは25歳未満(特に、11〜18歳の間)が多いことも明らかになり(4)、メンタルヘルスの分野でも「思春期とレジリエンス」の研究が進んでいます。

「レジリエンス」は鍛えられる?
すでに述べた通り、昔は性格や特性だと思われていた「レジリエンス」ですが、環境的要素も関係しています。また、「レジリエンス」は身に着けることができるスキルであるともいわれています。(5)アメリカ心理学会(American Psychological Association)のホームページでは、10代向けに、レジリエンスを身につける10のヒントを紹介しています。(5) 例えば、誰かと話す、自分を表現する(ジャーナリングも含む)、誰かを手助けするなど、シンプルなヒントが並んでいます。(5)
そして、家庭において保護者ができることとして、決めつけなどをせずに話を聞くこと、感情のコントロールを手助けすること、健康的な生活を送るようにすることで子どもたちのモデルとなることなどが薦められています。(6)
レジリエンスを鍛える=(イコール)全くストレスを感じなくなる・不安でなくなる、ということではありません。(5) 自分に合った方法を見つけ、身につけていく、“personal journey”(自分自身の旅)なのです。(5)

今月のコネクトシスターズのYoutubeでも、レジリエンス(Resilience)について紹介しています📹
https://www.youtube.com/@connectsisters/videos
ぜひチェックしてみてください✨

References
- Ahern NR. Adolescent Resilience: An Evolutionary Concept Analysis. Journal of Pediatric Nursing. 2006 May;21(3):175–85.
- Ross D. Adolescent well-being: A definition and conceptual framework. Journal of Adolescent Health [Internet]. 2020 Aug 13;67(4). Available from: https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1054139X20303967
- Ostaszewski K. The importance of resilience in adolescent mental health promotion and risk behaviour prevention. International Journal of Public Health. 2020 Oct 13;65(8):1221–2.
- Patton GC, Sawyer SM, Santelli JS, Ross DA, Afifi R, Allen NB, et al. Our future: a Lancet commission on adolescent health and wellbeing. Lancet (London, England). 2016;387(10036):2423–78. Available from: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27174304
- American Psychological Association. Resilience for Teens: 10 Tips to Build Skills on Bouncing Back from Rough Times [Internet]. Apa.org. 2021. Available from: https://www.apa.org/topics/resilience/bounce-teens
- Lee EH. Resilience: 5 ways to help children and teens learn it [Internet]. Harvard Health. 2022. Available from: https://www.health.harvard.edu/blog/resilience-5-ways-to-help-children-and-teens-learn-it-202202242694
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