LGBTQ+ユースについて

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みなさん、こんにちは!

コネクトシスターズのYukiです😊

今月(6月)は「プライドマンス(Pride Month)🏳️‍🌈」ということで、コネクトシスターズのインスタでもLGBTQに関する書籍などを紹介しています!

こちらのブログでも、LGBTQ+に関する研究を紹介しながら、若い世代のLGBTQ+(LGBTQ+ youth)の現状を考えていきましょう↓

LGBTQ+のひとはどれくらいいる?

最近、よく耳にするようになったLBGTQという言葉。

「レズビアン (Lesbian)」「バイセクシャル (Bi-sexual)」「ゲイ (Gay)」「トランスジェンダー (Trans-Gender)」「クィア (Queer)」または「クェッショニング (Questioning)」の頭文字をとった用語であることはご存知の方も多いと思います。これに、「LGBTQ+」とプラスマーク(+)をつけた用語を目にすることもあるでしょう。この「+(プラスマーク)」が意味することは、LGBTQにカテゴライズされない人たちが含まれており、例えば、アセクシャル(他者に対して、恋愛感情や性的感情を持たない人)やパンセクシャル(あらゆる性別の人に対して恋愛感情や性的感情を持つ人)など、多様な性を表しています。(1)

電通グループが昨年発表した調査結果によれば、日本のLGBTQ+の当事者は人口のおよそ9.7%とのこと。(2) 内訳では、バイセクシャル/パンセクシャルの割合が高く(3.20%)、続いてゲイ(1.59%)となっています。(2)

LGBTQ+ youthの健康について

ここからはLGBTQ+の中でも、若い世代(ユース)にフォーカスしていきます。彼らが直面している健康やウェルビーイングに関連する課題を、主に、学術論文をもとに紹介していきます。

メンタルヘルス

LGBTQ+ユースのメンタルヘルスに関する研究は、これまでに様々な国において、シスジェンダー(身体の性と性認識が一致している人)やへトロセクシャル(異性に対して、恋愛感情や性的な感情を持つ人)のユースと比較する形で実施されています。これらの研究結果のほとんどで、LGBTQ+ユースの方が、うつ病傾向、自傷行為、自殺行為の割合が、シスジェンダーやへトロセクシャルのユースよりも高いと報告されています。(3)(4)自殺を考える理由としては、社会全体(家族や学校、友人なども含めた)からの偏見や差別があります。(4)

日本では、NPOが実施した、10代も対象とした調査でも、10代のLGBTQ+当事者で自殺を考えた人の割合は、同年代の3.8倍だったと報告があるため、他の国と同じ傾向があるようです。(5)

リプロダクティブ・ヘルス(性と生殖に関する健康)

LGBTQ+とシスジェンダーやへトロセクシャルの格差は、リプロダクティブ・ヘルスの分野にもあると報告されています。(6)特に、レズビアンやバイセクシャルの女性はこの分野の格差を経験しているとされています。海外の調査結果(USA、カナダ、ニュージーランド)では、妊娠を経験したことがあるレズビアンまたはバイセクシャルの女子・女性の割合は、シスジェンダー・へトロセクシャルの女子・女性と比較すると高くなっています。(6)なぜこのような現象が起こるのかはまだまだ分かっていないことが多いですが、性に関する健康リスク(初体験の年齢が早い、性暴力など)を経験していることが一因ではないかと言われています。(6)例えば、レズビアンやバイセクシャルの女性の方が、男性パートナーから性行為を強制されやすいという報告もあります。(6)ここで、この記事を読んでいて、次の疑問に思った人も多いと思います。

「レズビアンなのに、男性パートナーがいる?男性と性行為をする?」

この疑問の答えになるか分かりませんが、レズビアンのアイデンティティーについて少しだけ触れたいと思います。

レズビアンのアイデンティティー

Ben Hagaiという研究者によるレビュー(7)では、USAの調査が紹介されています。これによると、レズビアンの若者は、13歳くらいの時に、まず異性(男性)に惹かれ、その数年後(15歳ごろ)に同性(女性)に惹かれ始めるとのことです。(7)そして、およそ18歳くらいで自分がレズビアンであると自己開示すると述べています。(7)

また、興味深いことに、女性は男性よりもセクシャリティーが流動的ということも分かっているようです。(7)実際、レズビアンの中でも自分のセクシャリティーが変わらないものだと思っている人もいれば、変わりやすい(流動的)と思っている人もいると報告されています。(7)

上記のような研究結果を見てみると、レズビアンであっても異性に惹かれて、異性のパートナーがいる時期がある人も少なくなく、予期せぬ妊娠や性暴力というリプロダクティブ・ヘルスの課題に直面するのも理解できるのではないでしょうか。

今月は、「プライド月間🏳️‍🌈」ということで、LGBTQ+ユースの現状について紹介しました。

思春期の時期は、様々な分野の発達段階(脳や認知はもちろん、アイデンティティーやセクシャリティーも)であること、女性はセクシャリティーが流動的ということを考えると、当事者の女の子はとても悩み、考え、葛藤するのではないかと想像します。

もしそのことを打ち明けてきたら、「personalでimportantなこと」として、きちんと向き合うことができたらと思います。

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【参考文献】

(1) 日本公共放送(NHK). NHKハートネット「LGBTQ+とは」.Available from: https://heart-net.nhk.or.jp/heart/theme/10/index.html#anchor_1 

(2) 電通グループ. LGBTQ+調査2023. 2023. Available from: https://www.group.dentsu.com/jp/news/release/001046.html 

(3) McDermott E, Eastham R, Hughes E, et al. “What Works” to Support LGBTQ+ Young People’s Mental Health: An Intersectional Youth Rights Approach. International Journal of Social Determinants of Health and Health Services. 2024;54(2):108-120. doi:10.1177/27551938241230766 

(4) Ancheta AJ, Bruzzese J-M, Hughes TL. The Impact of Positive School Climate on Suicidality and Mental Health Among LGBTQ Adolescents: A Systematic Review. The Journal of School Nursing. 2021;37(2):75-86. doi:10.1177/1059840520970847 

(5) 東京新聞 Tokyo Web.2022年10月20日.Available from: https://www.tokyo-np.co.jp/article/209178 

(6) Leonardi M, Frecker H, Scheim AI, Kives S. Reproductive Health Considerations in Sexual and/or Gender Minority Adolescents. J Pediatr Adolesc Gynecol. 2019 Feb;32(1):15-20. doi: 10.1016/j.jpag.2018.09.010. Epub 2018 Oct 11. PMID: 30317009. 

(7) Ben Hagai E. Changes in Lesbian identity in the 21st century. Curr Opin Psychol. 2023 Feb;49:101508. doi: 10.1016/j.copsyc.2022.101508. Epub 2022 Nov 1. PMID: 36476343.

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